僕等の透明な夏


あたしは佑人の頬をぺたぺたと触った。

「そうだよ」

佑人は優しく微笑んだ。

今まで見てきた、どこか哀しそうな笑顔とは違った。


『佑人…!!』

あたし達は涙を流して喜んだ。

2人合わせた手は温かい。