僕等の透明な夏


佑人……。

小屋の中に入った。

すると……、

『え………?』

そこには消えたはずの佑人がいた。

「小夏!」

佑人はあたしを見つけると、ぎゅっと抱き着いてきた。

佑人の体は透けていない。
それに野球のユニフォームも着ていない。