僕等の透明な夏


―季節はあっという間にすぎた。

佑人は会いにきてくれない。

次の年あたしは1人、あの場所に行った。

あの小屋に…。

『懐かしい匂い…』

小屋の窓を見た。

また佑人が顔を覗かせてくれるような気がする。