僕等の透明な夏


草を掻き分けながら歩き進めると、叔母さんはボロボロな家の前で止まった。

あまりに汚いので、姫乃と顔を見合わせた。

前からこんなだっけ…。

「覚えてる?前よりボロボロになったかな~」

叔母さんは笑いながら話す。

「さぁ入って」