*眞凛 Side*

すぐに1週間がたった…。
飛行場には、祐哉、彩、友紀がいた。
「眞凛~…絶対メールしろよぉ…無理だったら手紙おくれーっ…」
「わかったってばぁ…そんなに泣いたら眞凛まで…」
「うああああん」
二人で泣いてしまった…。
少し恥ずかしかったけど、もう、そんなの関係ない。
飛行機が出るまでの50分間…いや、飛行機が飛行場を飛び立つ10分前まで、4人で話していた。
「…眞凛、そろそろ行くよ」
お母さんがそういい、会話をやめた。
「後で行くから、先行ってて」
「早くね」
「ん」
母さんたちは先に乗り込んだ。
「…またね…」
彩が、また泣きそうな顔で眞凛に手を振る。
「彩ぁ…」
「っ…名前呼ぶなぁ…」
我慢できなくなった彩が友紀に抱きつく。
「友紀、元気でね」
「うん」
いつもの友紀の笑顔、
「あ、彩を眞凛の分まで愛してあげてねー、彩は眞凛の彼女でもあるんだからねっ!!」
「はいはい」
笑いながら答える友紀。
「…祐哉…」
「大丈夫だって!俺には眞凛しかいねぇからっ」
「うへぇー…」
「もー…」
唇にやわらかい感触があった。
とても長かった。
「ちょ…」
顔が熱い。絶対、顔が赤い。
「早く行かないとぉ…飛行機、でちゃうよぉ…」
「うん、ありがとうっ、絶対帰ってくるからねーっ!!!」
「待ってる…よぉ~~~~~~~~~~」
叫ぶ眞凛に叫び返す彩。
走って飛行機に乗り込む。
彩、友紀、祐哉に会えて、眞凛はとても、幸せでした。