ストリート




背中につたう冷や汗がエアコンの冷気で引いていく。


その後の車内はエアコンの音しかせず、歩が


「着きました。」


と言うまで、2人とも口を開かなかった。



歩の言葉に後部座席のドアを開け車を降りて、24時間営業のコンビニに足を踏み入れた。



夜が開ける前ということもあって、店内に客は1人しか居なかった。


飲み物コーナーに行くには、その客の横を通らないと行けなくて。


横を通ろうとした時


「~~っ!!」


ヤバいと思った。



パンを無造作にカゴに入れる客わ女性で、冷たい目が奈緒と一緒だった。