あたしがそう思ったのは、きっと1学期入りたての時に蓮が笑顔で接してくれたからだと思う。



あの瞬間からあたしは、蓮を心許していたんだろうなぁ。



「絢奈がそう思えるようになるだなんて…成長したねっ♪」


「何それっ!!成長とかじゃないし。」


そういって口をとんがらせた。



「まぁまぁっ♪あっ!!この服ヤバくない?!」


話の切り替えが早いのも絢奈の特徴…。


サバサバしてるなあ。



「んー。けど絢奈はそれの色違いの方がかわいいよ!!紫の方が似合うじゃん!!」



「まじで?!もーなつきのセンスしか頼れないわ!!よし決定。」



「…衝動買いやめなよー!」



あたしは、絢奈が服を選んでいる間、自分の買いたいものも選んでいた。



あたしが欲しい物。



水着。。。



「絢奈ー。あたし来週の海で着る水着買いたいー。」



「なーんでよー。今日着るはずだった水着でいいじゃない!!」



「だって…。」