「あっはははは」



涙を浮かべて笑うあたしに



絢奈はムスッとした顔であたしを睨む。



「ごめんごめんー。あとでおごるって」

目尻の涙を拭きながら言う。


絢奈は目を輝かせてうなづく。


絢奈は食べ物命。



「ありえないよねー。明日からいきなり授業とか!」



黒板の明日のスケジュールを見る。


1時限:HR

2時限:数学

3時限:体育

4時限:HR


あたしの大嫌いな科目。


「数学!」
つい大きな声で、眉間にシワをよせ言う。


「なつき数学睨み過ぎな。」

呆れ笑いを浮かべる絢奈。