あたしは心のどこかではきっと蓮を拒絶してる。




でも蓮はまだ会おうなんて言ってくれてる。




その状況にどう応えればいいのか、自分の中で整理がつかなかった。





絢奈が無言で駅まであたしを引っ張る。




「よいしょっ。ごめんね。荷物ココ置きっぱなしだったの。蓮と南月が話してるトコ見えてさ、咄嗟に出てきちゃったんだよね。」



笑いながらバッグを持って立ちあがる絢奈。




「ごめんね…絢奈。ありがとう。」




「無理…しちゃダメだよ。会いたくないなら…会わないでいいんだからね。」




「…分かった。ありがとう。」




せっかくのお祭りなのに…また絢奈との思い出壊すような事しちゃってるよね…。




それってダメじゃん!!!



「行こっかっ!!!」




変にテンションを上げようとしたせいか少し声が裏返った。




「…ぷっ!!!!あはははは!!!ばか~!!!!」



顔を合わせて笑った