「お姉ちゃん、いいじゃんっ」



真奈美に浴衣の着付けをしてもらって、今から絢奈との待ち合わせ場所に行く。




「絢奈のほうがきっとかわいいけどね。」


苦笑いでドアの前に立って、「いってきます」を言った。




「いってらっしゃい。」



真奈美の声を聞いて家を出た。





待ち合わせより少し早く着いて近くの柱に体を預ける。




とその時、あたしの肩を誰かが叩いた。






振り向いた先には…



「…蓮…」




「…聖翔祭?」



あたしの今からの予定を当てられてびっくりしていた時



また蓮が口を開く。



「今から…ちょっと時間ムリ?」




やっぱりこないだの事言われんのかな…。