「……んで、くれないの?」 拭きおわったのを見計らって またもや質問を投げ掛けてくる奏悟。 「甘いの嫌いなんでしょ。あげない」 あたしは少なくなった ココアをグイッと一気飲みしてから、 奏悟の質問に答えた。 「……よ」 「え?」 小さく呟いた奏悟の 言葉を聞き逃したので 聞き返せば、不満そうな顔で一言。 「あのチョコ、誰にあげんだよ」