ロールプレーイング17

僕は、初めて手にした給料で、コーラの代金を払った。麗華さんは要らないって言ったけど、自分で始めて稼いだお金を使いたいんだって言ったら。解ったといって快く受け取ってくれた。自分で稼いだお金を、使った瞬間だった。なんだか凄い重みを感じた。
 僕は麗華さんに、深くお礼をいって、そしてまた来ると付け加え、僕と僚介の思い出の場所を後にした。

僕は自転車に乗り、もうそこには無い太陽の光の残る線路沿いを走った。ペダルを強く踏み、、。生暖かいこの夏最後の風を切って。

 
 家に帰ると、珍しく父親と母親が僕の帰りを待っていた。

「お帰り。」

 両親は僕にそう言った。

「ただいま、、、。」

 僕は自分の部屋に続く階段を上ろうとした。
「一、、、」
 父親が僕の名前を呼んだ、、。
 僕はゆっくりと振り返った。

「なに?」

「今日、学校の先生から電話があったぞ、、。5月から学校にいってなかったんだってなぁ。」
 僕はその場に立ち尽くした。
 怒られる、、、。
 悪いことはいつかばれるってどこかでは感じていたけれど、、。
 いざとなると、、ちょっと具合が悪かった。