ロールプレーイング17

「ロールプレーイングゲーム、、、ですか?」

「そうだ、主人公が物語を作っていくって言うゲームなんだろ?。僚介がな、人生はそれに似ていると言っていた。自分で自分の物語を作って行く。人生そのもの見たいだなと、、。」
 ロールプレーイング、、。僕が僚介に教えた意味。僚介はそんなふうに意味を感受していたのか、、。新しい世界が広がったような気がした。
 あの時の僚介は輝いていた、夢を現実しようとしてる姿は、間違いなく力に満ち溢れていた。〝フレア″僚介の夢、僕にだって、、、。
 そう思ったとき、自分の中にもかなえたいことがあるんだって僕は勇気付けられた。
「いい顔になってきたな、、。何かに気付いたか?」
 えっ?僕は井上さんの顔を見た。
「何かに気付くことは大切なことだ。」
 井上さんは、僕の背中をそっと叩いた。その刺激がここちよかった。

「それから、、。どうする?もうやめるか?」
 僕は何をって聞き返した。
「配達だよ、、。本当にやめたかったら、それでいい。一番大切なものは自分が何をしたいかだ。」

 僕は自分に問いかけた。
 僕がしたいこと、それは何かって。

「夏休みの間、、。続けさせてもらっても、、。いいですか?」

 僕は、僚介との約束を一つでも守りたいと思った。

「夏休みが明けたら、学校にも行こうと思います。そして、進路を決めて、僕が僕の人生を作ろうと、、、。」
 井上さんはまるで僕の親みたいな顔をして微笑んでいた。