「間に合いましたね」 「すごく綺麗」 桜さんとのデート当日。優はレンタカーを前日に借り、深夜に桜さんを迎えに行き出発。車を二時間ほど走らせ、何とか朝日が昇る時間に間に合った。 さっきまで真っ暗だった世界が、日の光でどんどん輝いていく。 世界の宝を見付けたみたいで、すごく感動した。 優達と同じように朝日を見に来ていた人は何人かいたが、桜さんがパニックを起こすほどじゃない。