「あんた、何やってんの?」 「お疲れ様でーす」 いつきの悩みを聞いたその日の夜、優は綾さんの家の前で綾さんが帰って来るのを待っていた。かれこれ三時間ほど。もうすっかり深夜の時間帯だ。 「あんた明日も学校あるんでしょ?」 「そうですよ」 優は石段から腰を上げ綾さんと向かい合った。 「ただ、綾さんに言っておこうと思って」 「何?」 「たまにはいつきに連絡してあげて下さい」 「……」 綾さんが黙った。