私は静かに席に着き、授業の準備をしていた。 そのときだったんだ。 私の心が壊れ始めたのは―――…。 「未結ってさー、自己中じゃない?」 ベランダにいた夕菜が突然、大声でそう言った。 私が…自己中…? そんなふうにしたつもりはない。 「わかるー! 未結調子乗ってんだよ、むかつくー」 わざわざ私に聞こえるように言ってるとしか思えない…。