私は、揉めるのが嫌だったから嘘をついた。 「わ…私は誰でもいいよ」 「じゃあ未結以外のみんな! じゃんけんで誰が嘉音先輩と組むか決めるよ!!」 夕菜が仕切り、そう決めたとき―――…。 次の嘉音先輩の言葉が、あたしの人生を真っ暗にした。 「未結っ! 組もっ!!」 嘉音先輩は…笑顔でそう言った。 当然、みんなの視線は私に突き刺さる。