カカオ90%チョコ



そして手で涙を拭ってくれた。
そして唇に指をあてて、


「ここに、オレのあててもいい?」


と、蕩けそうな甘い笑顔を浮かべて聞いてきた。


「っ」


何も答えられず、ゆっくり目を閉じた。


ひゅっと息の音が聞こえたと思ったら、唇に柔らかい感覚。
少し合わさって、下唇を少し食んでから離れた。


「……その答えさ、オレ、いい方にとってもいいの?」

「っ、」