「っ!!」


桜井くんだった。
あれから2週間も当たり前だけど、話してなかった。
それが、『ちょっといい?』、てなに?
ワタシは心臓が止まりそうなほどなのに桜井くんは普通に話しかけられるの…?


「きて」


と言ってワタシの腕をとった。


「…やっ!」


バッと腕を振り払うと、桜井くんは一瞬泣きそうな顔をしてまた今度はさっきより強い力でワタシの腕をとって教室から出てく。