「はぁっ…」 「ちょっとみさと出よ」 気が抜けて椅子にストン、と座り込むだら、かほがワタシの腕をつかんで教室から連れだした。 キィ、バタン 着いたのは屋上。 「みさと、言い過ぎ」 「……うん」 「…はぁ、しかも教室で大声出して。これじゃまた嫌がらせに合うかもよ?」 「…うん」 嫌がらせされたらどうしよ、てことより、桜井くんを傷付けてたらどうしよう、て後悔でいっぱいだった。