一途なカラダ。

カアッ

頭に血が上ったのを感じるとともに、失いかけていた理想が戻る。

「そんなことっ!」

「ないって?
まぁ、別にどうでもいいけど。
全問正解したご褒美もあげる。」

ドクンッ

「別にご褒美なんて要らないっ。」

「この間も言わなかった?
遠慮しなくていいって。
俺もしないんだから。」

「何言っ…えっ!?」

あたしはこいつにヒョイッと抱きかかえられた。

いわゆる、お姫様だっこ。

「ちょっ、降ろして!」

「無理。」

「なっ!無理って…。」

ドサッ

なんだ、無理とか言いながら降ろしてくれるんじゃん。

って、え?

ここ……。

「ちょっと!何する気よ!」

「何って、分かってるのに訊くんだ?
"ご褒美"って言ったよね。」

ドクッ