一途なカラダ。

「ほっといて下さい。」

「可ー愛いー。
でもそんなんで残り持つのかなぁ。」

ドクン

まさか……。

「さっき言ってた13回ってもしかしてキス…!?」

「正解。残り12回。
まぁ、頑張って息してね?」

「誰があんたなんかとキッ……。」

まただ。

あたしには何も言わせないって事か。

だけど、このままやられ損にはなってやらない!

両手でこいつの肩を押し、抵抗を試みる。

だけどその手はあたしの背中に回され、またネクタイで縛られてしまった。

「んー!んー!んー!!!」

「なんだよ、五月蠅いな。」

「なんだよって。
これって淫こッ。んぁッ。」

貶そうと口を開けたあたしが馬鹿だった。

こいつは絶交のチャンスと言わんばかりに舌を入れてきた。

1回目も2回目も必死に口を閉じていたというのに。

自ら侵入をさせてしまうなんて。

あたしは本当馬鹿だ。