一途なカラダ。

「とりあえず時間は30分間。
用意はいい?
じゃあ、始め!」

カリカリカリカリ

シャーペンを動かす音と時計の音しかしない。

いかにも"勉強してます"って雰囲気。

この間のは、ちょっとからかわれただけだよね?

(ちょっとにしてはだいぶ度を超していた気もするけど。)

20分程経った頃だった。

こいつが口を開いたのは。

こいつが言う事なんて別にどうでもいい。

そう思ってシカトするつもりだった。

「1つ正解する度に1回。
1つ空白にする度に1個。
不正解な場合は…、ね。」

「…は?何がですか?」

「後で分かるよ。
ほら、後9分。」

何か嫌な事を企んでる。

それだけは分かった。

――

「はい、そこまで。」

「えっと……。」

「はい、解答。
解説ちゃんと読んでね。
分からない所は訊いてくれていいから。」

「……はい。」