たぁ坊とるぅ *32page*




付き合って、もうすぐ
4ヶ月になる私の彼氏。


無口で、無愛想で、
無駄にデカくておまけに坊主。


それからーー‥





「さて、あいる」

「ん?」

「告白もしたし、手も繋いだし、キスもしたし」




わっ。

なんか、そうやって言葉で言われると恥ずかしいんですけど。




「ヤるか?」

「何を?」




ニヤリと片方の口の端を上げたコイツは、グイッと私の腰を引き寄せた。




「何って、その先」

「え…………」

「…………」

「………………っ!!」

「イッて!!」




デリカシーの欠片もない。


でもーー‥




「お前、今日部活は?」

「ない」

「俺も」




私の中の全部の細胞が




「じゃ、俺ん家な」

「え‥」




コイツの一挙一動に反応して




「ま、ままま待って!」

「やだ」




熱くなって




「無理っ」

「だーめ」




好きだって言ってるの。






誰かを好きになるのって、とても苦しいかもしれない。

でも、それ以上に、幸せにときめくから。




「あいる」

「ふぇ?」

「好きだよ」




ちゅ。







だから

今日も明日も明後日も、

笑顔で居られるんだ。










ーーーー‥おわり。