安心のあまり少し涙目になってしまった。
<遅い>
本文を無視して、すぐさま返信する。
<助けてください!>
<は?>
<迷いました!>
<は?>
ちょ、それ助けてくれるんですかどうなんですか……。
5分ほど間が空いて、
<今どこにいる?>
助けてくれるんですね!
喜びのあまり飛び跳ねたら、道行く人にチラっと見られた。自重、自重。
<噴水があります>
<待ってろ>
しゅ、修哉さんすごい!「噴水」だけで分かるんですか!
そんな修哉さんに感動しながら、私は近くのベンチに腰掛け救助を待った。
また5分後。
「おい」
ボーっと明後日の方向を見つめていた私は、その声に引き戻された。
見上げると、修哉さん、そして後ろから蒼哉さん。
「どうしたらこんな狭いとこで迷えんの~?」
ため息と悪態をつく蒼哉さんに、申し訳なくて肩を縮こまらせる。