何も知らない頃の私は
何も知らないまま笑ってた

それは悪いことではない
でも 大切な誰かが泣いてた

知らなかったことを知ったのは
すべてを失ったあと


落ちてく音は聞こえていたはず

それを“知らない”ままにした報いは
孤独のいま


“幼かった”
筋の通った言い訳になるだろう

けれど

“幼かった”ことが理由なら
独りにはならなかった


すべては そう
私の無知が招いたこと


どんなことにも“サイン”があると

知った私にはもう
何も残っていやしなかった