「さよなら」が言えなかった
ああ ぼくは弱虫だったんだ


おはようで始まる朝が
ぼくの中で大切な“何か”だった
時間には決まりがあって
気づいたぼくは部屋の隅で涙した


「さよなら」が言えなかった
ああ ぼくは弱虫だったんだ
同じ道を夢見てた
ああ 叶うはずなんてないのに


見慣れたバス 乗り込んだ日々
いつも目で追った後ろの席のキミ
そうこんな些細な毎日
それだけでぼくは幸せいっぱいだった


「ありがとう」が言えなかった
ああ ぼくは泣き虫だったんだ
続いていくこと願った
ああ 聞き入れてもらえないのに


空が白んで 夜が明ける
明けの明星に祈り捧げて
ぼくは変わる“今”にしがみついた
愚かだと笑う風の声に コブシ握って…


「ありがとう」が言えなかった
ああ ぼくは泣き虫だったんだ
「さよなら」が言えなかった
ああ ぼくは弱虫だったんだ
同じ道を夢見てた
ああ 叶うはずなんてないのに