涙は華のように

「あたしが思うにおにぃ
 涙華のこと好きだよ!!」

えっ!

私が何も言えずに立ち竦んでいると

「だって 涙華と話してるおにぃ
 優しい表情だもん!」

「そうかな…
 私は妹に見られてないでしょうか…?」

「大丈夫!!
 涙華可愛いしっ

 同い年なんだから敬語じゃなくていいよっ
 それと零羅って呼んで!!」

「うん! ありがとう 零羅」

零羅に微笑むと零羅は顔を真っ赤にした。

「涙華 その顔はヤバイ!!///」

「でしょでしょ 涙華ちゃんの微笑みは
 まるで天使みたいだよっ」

零羅も亜嗣汰くんも何を言ってるんだろう。
私なんかより可愛い人はたくさんいるのに…
それに零羅の方が可愛いのに。



「んで お前が俺と眼を合わさなかったのは
 これが理由か?」

急に零蒔さんが話てきた。

「はい…。」

今更恥ずかしくなった。

それに私が零蒔さんのこと好きって
バレたかも…。