涙は華のように

「あの~ ひとつ聞いていいですか?」

「ん?何??」

「零蒔さんってシスコンですか…?」


「「「は?」」」

「おい 涙華なんでそうなるんだよ!」

「だって昨日お2人が街で手を繋いで
 歩いてるのみて…」

「あぁ あれはあたしがストーカーに
 遭ってたからおにぃに彼氏の代わりして
 もらってたの」

なんだ… よかった…

一人安心してると
零羅ちゃんが近寄ってきた。

「もしかして おにぃのこと好きなの?」

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何もいえずただ顔が赤くなった。

まるで「はい、そうです。」と自ら言ってるみたいだ。

「やっぱり 見た目あんなんだけど
 素は優しいから 嫌わないでやってね。」

優しいのは知っている。
だって今までたくさん助けてもらったから…

「嫌いになんてなりませんよ。
 反対に私は分かりませんが…」