目を覚ましたら時計は朝の5時を指していた。どうやら昨日の服のまま、ベッドの上で寝てしまったらしい。


とりあえず、私はシャワーを浴びることにした。


風呂場の窓から射し込む太陽の光は朝の5時にも関わらず床の上でキラキラと反射していた。


鏡の前に立って自分の姿を見ると少し黒く焼けていた。


『…最悪』


生まれてからずっと(10年しか生きてないけど)美白を守ってきたのに昨日の件で焼けてしまうなんて…


流れ出すシャワーの水はなんだか冷たく感じた。まるでこれから始まるここでの生活に対する私の不安感と比例するかのように…。


これからどうなるんだろ…

風呂場から出ると母が朝食を作り始めていた。


どうやらまだ父は帰ってきてないらしい。