「翔のばかぁ!」 わざわざ言わなくたっていいじゃん。 しかも、笑いながら‥ あたしは翔の胸をぽかぽか叩いた。 「ごめん、ごめん。 でも 顔に出やすい人、俺は好きだよ。 笑ったり、泣いたり、 怒ったり、照れたり‥」 「……」 「あっここいる所、 誰かに見られたらまずいから 俺部屋に戻るな。 いろいろごめんな」 「うん。あたしこそ、何かごめんね…」 「‥じゃあな」