「ねー!ちょっと休もうよ。疲れた」
急な坂を歩いて10分。
あたしは限界だった。
「疲れるの早いよ、ちか姉」
「ごめん、渉。
少しだけ休ませて」
あたしは
水樹知佳(みずき ちか)、14歳。
お母さんとお父さんが夫婦旅行へ行き、
家を空けるからと
従兄弟の家に行くよう言われた。
弟の渉(わたる)、12歳は
サッカークラブに所属していて体力はある。
「足痛いし、喉渇いたし‥」
持ってきていた、
水筒の中を見ると空っぽだった。
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