「うん、ピンチの時は、陽か成瀬くんが助けてくれるしね」

私は笑顔を向けた。

けど、陽は笑顔が消えて…


「成瀬?」

眉間に皺を寄せてつぶやいた。


「あのね、一昨日も成瀬くんが助けに来てくれて…それで、別れられたの」


すると、陽は何故か悔しそうな顔を浮かべた。

そして、私を真っ直ぐに見つめて言った。



「萌愛は…成瀬が好き?」




―陽?

成瀬くんが好き?…好きだよ。

一番好き。だけど…陽に言っていいのかな?


「好きだよ」