それから私たちは、何事もなく普通の日々を過ごしていた。

だけど、気になることが一つある。


彼は絶対、いつもキスを迫ってくる…

私はそのたびに、逃げていた。



でも、今日ばかりは逃げれそうにない…

「あの…一稀?」

「なぁ、俺ら付き合ってるんだよな?」

「うっ、うん…」

「じゃあ、キスぐらいしろよ?」

「それとこれとは別っ…」


今、この状態は見るからにやばい。

えっ、なんでって?


だって、背中には保健室のベッド。

そして、目の前には…一稀。


「萌愛…俺はお前が好き。だから…」