トナリの王子サマ






「もう、俺、諦める」






言葉の意味は、わからなかった。

けど、どれだけ辛くて悲しいかは、その顔でわかった。



陽としたこの場での会話はこれが最後―

夕飯を食べて、ただ帰って…



心にぽっかり大きな穴があいた気持ちになった。

陽の辛そうな笑顔が、どうしても忘れられなかった…



だから…行動に移したんだと思う!


「陽っ!!」

「萌愛?」

「何が辛いの?何が苦しいの?お願い…教えてよ」