『…受験は人の為にするんじゃない
望月さん自身の為にするんだよ』


凄く優しい声色だった


あぁそっか
落ちた理由が今になってやっとわかった…




頬に暖かい雫が伝う。



「そうですよね…
あれ?…ヒック、さっき…涙…全部出した…ヒック、はずなのにック…」


『今日は我慢しないで泣いたらいい
明日からまた一緒に頑張ろう?』


表情は見えないけど
とても暖かく優しい笑顔をしてるように思えた。