月・影

蓮が丈に向かって叫んだ。



丈は蓮の方に向き直った。



「ダメだ。危険過ぎる。」




「私…。光が危険なめにあってるのにじっとなんてしてられない。」




「…お前が光のことが心配なのは十分分かってる。でも…ダメなものはダメだ!!」




「丈は何も分かってない!! 私は…光が好きなのよ!!」




その場に重い沈黙が流れた。




蓮の顔には涙が伝っていた。




「…そんな事はお前の態度を見ていれば分かるさ。」




丈が重い口調で言った。