寮に荷物を置いて向かう、職員室。

担任は確か・・・岡田先生っていう女の先生だとか・・。


「失礼しまーす、岡田先生は―・・・・」


名前を呼ばれたとたんピクリと反応する、栗色の髪の女性。

あの・・人かなぁ・・？

そして、振り返ると私のもとに歩いてきた。

身長は私より少し高いくらいだから・・165くらいかなぁ・・？


「あのぉ・・呼びましたか？私のこと。」

「あ・・はい。転校生の加藤です。」


ふんわりとしか髪、雰囲気。そしてゆったりとした喋り方。

20代でスッゴイ可愛い先生。

思わず見とれる・・・・。


「あぁー、蒼伊サンですかぁ。私担任の岡田　莉子といいます。よろしく。」

「よろしくお願いしますっ・・！」

「じゃあ教室行きましょうか。ついて来てねー。」


栗色のふわふわした柔らかそうな髪の毛を揺らして歩き始める先生のあとについてく。

パステルイエローの花柄のチュニックに会わせたホワイトレースのスカートが可愛い。

絶対・・・・男子にとっての姫だぁ・・・。





職員室から階段を上って廊下を歩いていくとたどり着く、2年Dクラス。

ココが私の・・居場所・・・・。


「じゃあついて入ってきてくださいー。」


ガラッ―――


と音を立ててドアが開く。そして先生が吸い込まれるように教室内へ。

私もそれについて入る。


「莉子センセー、転校生？」

「マジだ。普通に可愛くね？」


口々に聞こえる・・声。

私はゆっくりと前を向いた。


「はいー転校生ですよぉ。自己紹介お願いしますね。」

「っと・・・親の都合でこの学園に転校してきました、加藤　蒼伊です。」