その日を境に、さちに協力する事になった私は、休み時間に二人で先生とお喋りをしに行ったり、ふざけたふりをして手紙を渡したり、毎日ドキドキしながら楽しく過ごしていました。夏がすぎ、冬が過ぎ、秋になり、バレンタインの時期が近づいてきました。さちは告白する!と心に決め、先生のために毎日美味しいチョコレートを研究して、手紙も何度も書き直した。そんなさちを見ていて、私はうらやましくなった。実は私にも入学してから、ずっと気になっている人がいるんです。同じクラスの斎藤憲。スポーツができて、誰にでも優しくて。いつの間にか好きになってた。。でも、どうしてもさちに相談する事が出来なかった。。バレンタイン当日になり、放課後、さちは先生を呼び出し、手紙とチョコレートを手渡しました。先生は照れながら受け取り、ありがとう!と笑ってた 。帰り道、さちは受け取ってもらえた事を泣いて喜んでいた。そんなさちの姿を見ていて、自分も勇気をださなきゃ!と思い、さちには先に帰ってもらい、学校へと急ぎました。私の体は緊張と不安で少し震えていた。。