授業中もあの人のことがあたしの頭のなかを占領する。
―3年だし、恋したらまずいかな、
でもあたしは直球勝負。
好きなら好き 嫌いなら嫌い
女でも男でもあたしはハッキリさせる。
―この気持ちは好きだな 多分 大沢のこと忘れたいし。よし!今日から行動開始~☆
授業が終わるとすぐ成美のもとへ。
【好きな人できたよ!成美!3年!偵察にいこお!】
「まじで☆いいよ☆」
あたし達は渡り廊下を走り下に下りた。
【成美のお兄ちゃん探すふりして行こっか】
「おっけ!」
F中は他学年、他学級の出入りは禁止されてる。
だから成美のお兄ちゃんを探すふりをして歩きながら探す。
―あの人はどこだ?
「夕星!あたしの好きな人いた!」
【うっそまじ!】
―背高いし成美が好きそうな顔だなぁ―…
ん!?
【ちょっ…成美の好きな人の隣にいるのあたしの好きな人!!!】
「まじ?!同じクラスなんだね…背低いし夕星がすきそう」
―3の4
