ケメを送って帰ったあと、頭の中でそのことがずっと離れなかった。
 その夜はベッドに入ってからなかなか寝つけなかった。ケメのことを考えていたのと、体のほてりとで。こんなことをすると次の日がつらいのはわかっていたが、冷房をガンガンに下げて、「ガボッ」と布団をかぶって寝た。