花火がすべて打ち上がると一斉に人がひきはじめたが、オレたちはしばらく芝生の上で、その余韻に浸っていた。辺りはいちゃつきはじめるカップル。隣りはなんで彼氏がいないのかと思うぐらいカワイイ女のコの二人組。川を背に語っている姿が青春を感じさせる。
さっきまでの花火の音が耳に残っていたが、しばらくするとその音も小さくなり、屋台でにぎわう音に変わり、やがて普段の夏の夜に戻った。
観客が少しずつ引きはじめた会場の、水色のビニール袋が入った大きな段ボールのゴミ箱は、発泡スチロールの皿や割り箸の山であふれていて、今にも崩れ落ちそうだった。それらがポツンと静かに残されているのを見ると、さっきまでの活気はどこへ行ったのかと思った。
さっきまでの花火の音が耳に残っていたが、しばらくするとその音も小さくなり、屋台でにぎわう音に変わり、やがて普段の夏の夜に戻った。
観客が少しずつ引きはじめた会場の、水色のビニール袋が入った大きな段ボールのゴミ箱は、発泡スチロールの皿や割り箸の山であふれていて、今にも崩れ落ちそうだった。それらがポツンと静かに残されているのを見ると、さっきまでの活気はどこへ行ったのかと思った。
