白球追いかけて

『退院おめでとよッ。わりぃけど、オレもその花火大会行くねん』
『オンナッ?』
『ちゃうよ、先輩らと』
『じゃあ、もしかしたら会うかもな!会ったら声かけてくれぃ』
『OK、じゃあな!!!』
 あとで、ヨシナに結果報告の電話をする。
「なんかシータ、先輩らと行くみたい」
「そうなん」
 寂しいというよりは、残念そうにヨシナは返事した。