『ふーも キララちゃんみたいな かわいいおべんとが いいんだもん』 プクっとほっぺを膨らませ、プリっとした手をにぎり、 すこしだけ怒ってお母さんに言いました。 キララちゃんは、ふーと同じ組のおともだちです。 なかよしのキララちゃんのおべんとうは、 それはもう――まるで童話の絵本をめくるような―― フタを開けると、たちまちキラキラが飛び出すのです。