「少しここで待っていてください。」 「あ…うん。」 「ありがとうございます。」 朔真は深く一礼をしてから、部屋を出て行った。 変なの… いつもはお礼なんて、お母さん達の前でしか言わないのに… それにどことなく… いつもよりも真剣な表情だった。 何かが起こるような…… そんな気がした。