急いで階段をのぼる俺たち。
俺とアネキは、奇跡的にクラスが一緒で2階にある2-3だ。
(とんだ災難だ。)
おっ、そおいやアネキ静かだな。
その瞬間いやな予感が胸をよぎった。
後ろを振り返ると、アネキが階段の一番下で、
大の字に寝そべっていた。
「何してんだよ!!」
アネキの方へかけよる俺。
と同時に1時間目の始まりのチャイム・・・。
「くそー!!遅れちまったじゃねーか!!!」
笑顔で立ちあがり、
「テヘッ」
と言うと、俺を完全スルーしおいていくアネキ。
「ざけんじゃねー!!」
俺は、階段をかけのぼった。
教室につくと、席に着いたアネキと生徒全員がこっちを笑顔で見ていた。
ついでに、悲しそうな顔した先生までこっちを見ている。
アネキのやろー、なんて言い訳しやがった!!
ゆっくりと、先生がこっちに来た。
焦る俺を見て、何と思ったか、
「大丈夫ですか?」
と聞いてきた。きょとんとした顔で先生を見てると、
「おばあちゃん、ご病気なんだって?」
うそくせー!!ってかなぜおばあちゃん?
うちのばあちゃん、ぴんぴんじゃねーか。
とりあえず、「はい。」と返事をし俺は席に着いた。