「人質って私の事?




あんた、私が女だからって甘く見てるでしょ?




あんたなんか簡単にぶっ飛ばせるわよ。」





私は男を睨みつけた。




それでも男はニヤけたまま。




「お前の強さは知っている。




でも言ってなかったか?




人質はお前だけじゃねえ。」




その言葉と同時に男の後ろのドアが開いた。




「睦!!!」




ドアの向こうからやってきたのは、




男二人に支えられている睦だった。




私が睦を呼んでも睦は反応しなかった。