「そっかあ!そっかあ!電話したんだー」
異常ににやにやしてるちか。
「何もなかったよ。」
とシャットダウン。
どうせ甘い妄想女のことちかだから、電話で告られたとでも妄想してるのだろうね。
「ちぇ!で、誰かわかった?」
「いけめんだてさ」
「え?いけめん?!」
「昨日電話でゆってた。同い年でいけめんだとさ。」
んなことあるか!
「どうせ嘘だろうに…」
私が続けて話していると
「楢橋ゆうとじゃない?!」
ハナハシ ユウト?
「あのかっこいいって噂の?」
うちは思わないけどね
「そうそう!いけめんじゃん?」
「そんないけめんじゃないよーお」
あ、確か木の陰でみえなかったけど
「綺麗な茶色い髪の毛だったかなー」
「えーじゃあ違うね?ゆうとくんは金髪だから」
茶色い…茶色い…
「あ!この学年で茶髪の人に全員聞けばいいんじゃん!」
「めんどいやーーーん」
「いい!私一人でも行く!」
と走って教室をでた。
ちかはのんきに
「がんばってー5クラスありますよー」
とだるそうな声が聞こえてきた。