あぁ。神様よ。いるのならこの状態を…どうにかしてください。
この…状態を。

「あ、やっぱりゆうちゃんだよね?」
「噂より可愛いやないかい!!」
「彼氏いないってー」
・・・ダレ?この…他校の生徒。しかも…全員男。
13人くらいいそう。
「あの!私急ぐので」
裏からでようとしたのだが?
「んーん?ダメだよー?」
「もっと話さない?」
う、うざったい!!!!!
誰だよ!名前なのれよ!!
「なあなあ」
…もうやめれ!
「-なあなあって」
…ん?
「なあなあ!!」
「うっせー!!」
↑ついに私キレました!
「誰なんだよテメーら!あぁん?名前名乗ってから出直してきなってんだよ!」
「うわ!ゆうちゃんってこんな…」
「いくぞ!」
去ってく男等。
やってしまった…何をしてるんだね、君は。って私か…。
「パチパチパチ」
後ろから拍手が聞こえてくる。
「え?!」
慌てて後ろを振り向く。
「ゆうちゃんカッケー」
木の陰で顔は見えないが声でわかる。
――男の子だ。
そして太陽の光でキラキラとした綺麗にワックスが塗られている茶色い髪の毛。
「…誰ですか?」
この事を誰かに知られたくない。
どうしよう!!!
「さあね―♪」
う、このやろ…
「あ、あたし!このこと…!」
まだ言いかけてる中、その男の子は話す。
「フッ!大丈夫まだ誰にも言わないから♪」
と、ひらひら紙を飛ばしてきた。
そしてその男の子は去っていた。
「…。え…?」
どうしよう。
うん。どうしよう。
神様…いるのなら私を…助けてくださいーー!!