恋人でもない。

 主とメイドがこんなに密着してていいのかしら!?

 「……」

 漫画を見る振りして、私の膝で漫画を読む蓮さまを盗み見る。

 品のある顔立ち。


 鼻筋もキレイに通って…唇の形も美しい。


 「!?俺の顔に何かついてるか?」

 「いえ…別に」

 私は漫画本で…顔を隠して答える。


 「3時のおやつだ!!」


 ノックなしに豪快に神さんが扉を開けた。


 「何…二人していいことしてる??美紗緒ちゃんの膝枕なんて…羨ましいぞ!!蓮」


 「俺は別に…」


 蓮さまは慌てて、体を起こして、神さんを睨む。